概要
実務で必要となる基本項目を厳選し、法人税に関する処理の仕方と申告書の書き方を解説。会社の経理方法の違いによる申告書との関わり方や影響、別表間でのつながり、当期と翌期の申告書の関係性などに重点をおいた説明により、法人税の本質が理解できる。
目次
序 章 法人税別表についての基礎知識
第1章 費用についての処理
1 当期確定申告分の法人税、地方法人税、住民税と別表のつながり
2 納税充当金(未払法人税等)を計上した場合
3 租税公課を納付する時の経理方法の違い
4 損金不算入になる租税公課
5 預金利息にかかる源泉所得税の取扱い
6 税金が還付されるときのつながり
7 交際費がある場合の別表
・参考(グループ法人税制と中小法人の特例について・本書で扱う法人の区分け)
第2章 資産についての処理
1 固定資産の取得価額
2 減価償却資産を事業併用している場合
3 少額な減価償却資産の経理処理
4 繰延資産の償却額の計算
5 外貨建資産等の処理
6 仮想通貨(暗号資産)の処理
第3章 債権についての処理
1 貸倒損失の経理処理と別表のつながり
2 個別貸倒引当金の経理処理
3 一括貸倒引当金の経理処理
第4章 赤字についての処理
1 欠損金の繰越控除、繰戻し還付-欠損事業年度の処理
2 欠損金の繰越控除、繰戻し還付の書き方-その後の事業年度の処理
参考資料
減価償却資産の耐用年数等に関する省令・別表第七~別表十(抜粋)
「減価償却資産の償却率、改定償却率及び保証率の表」
著者紹介
小谷羊太(こたに ようた)
税理士。
昭和42年大阪市生まれ。
平成16年税理士試験合格。
平成17年小谷羊太税理士事務所開業。
平成30年税理士法人小谷会計設立。代表社員税理士。
奈良産業大学法学部卒業後、会計事務所勤務を経て大原簿記学校税理士課法人税法担当講師として税理士受験講座や申告実務講座の教鞭をとる。現在は東京と大阪を拠点に個人事業者や中小会社の税務顧問に加え、セミナー講師も務める。
・著書:
『法人税・所得税・消費税をうまく使いこなす法人成り・個人成りの実務』(清文社)
『実務で使う 法人税の減価償却と耐用年数表』(清文社)
『実務で使う 法人税の耐用年数の調べ方・選び方』(清文社)
『実務で使う 法人税の優遇制度と有利選択』(清文社)
『赤字と黒字をうまく使いこなす 法人税欠損事業年度の攻略法』(清文社)
『法人税申告書の書き方がわかる本』(日本実業出版社)
『法人税申告のための決算の組み方がわかる本』(日本実業出版社)
・共著書:
『よくわかる株式会社のつくり方と運営』(成美堂出版)
・監修:
『はじめて課税事業者になる法人・個人のためのインボイス制度と消費税の実務』(森本耕平著、清文社)