概要
遣唐使は、古代日本の国づくりに大きな役割をはたし、その功績は今日も輝きを失わず、彼らが命がけでもたらした大陸の進んだ知識、情報、文物によって、わが国の制度、学問などあらゆる分野に大きな影響を与え、文化水準を飛躍的に高めることができたのである。
本書では、計画を含めると20回を数える遣唐使のなかから、今から1250余年前に派遣された天平勝宝の遣唐使の旅を、出発から帰国までの軌跡を追いながらまとめた。
目次
第1章 任命と出発準備
第2章 遣唐使の国内航路
第3章 律令国家と古代の五島
第4章 南島路は存在しなかった
第5章 唐の都・長安
第6章 帰国