概要
有価証券報告書等の開示書類の虚偽記載等、不適正な会計処理があったとして訂正報告書を提出した会社の事例を、「告発事例」「課徴金」「行政処分なし」に分け、不適正な会計処理の態様、背景、再発防止策の検討・分析を行う。
目次
第1章 不適正な会計処理
1 金融商品取引法における規制
2 証券取引所における規制
3 財務諸表の訂正と監査証明
4 日本公認会計士協会における基準等
5 不適正な会計処理が発覚した場合の監査人の対応
第2章 告発事案
第3章 課徴金事案
第4章 行政処分のない事案
第5章 不適正な会計処理事案の計量分析
資料編 訂正報告書における不適切な会計処理の分析
著者紹介
監修者
宝印刷 総合ディスクロージャー研究所
平成19年4月開設。ディスクロージャーを網羅する調査・情報収集体制を整え、ディスクロージャー制度と実務・実態に関する調査分析、研究活動を行う専門機関。レポートや書籍刊行、セミナー開催を通じ、成果を公表している。
編者
小谷融(こたに とおる)
大阪経済大学情報社会学部教授(ディスクロージャー制度論、財務会計論)、大阪経済大学博士(経済学)、宝印刷株式会社総合ディスクロージャー研究所顧問、兵庫県加西市監査委員。大阪経済大学経営学部卒業。大阪国税局、大蔵省証券局、証券取引等監視委員会等を経て現職。
主要な著書は、「三訂版 図解 実務がわかる金融商品取引法の基本知識」(税務経理協会、平成22年)、「二訂版 金融商品取引法におけるディスクロージャー制度」(税務研究会 平成22年)「金融商品取引法における課徴金事例の分析Ⅰインサイダー取引編」((共著・小谷融・鈴木広樹・六川浩明)商事法務 平成24年)、「金融商品取引法における課徴金事例の分析Ⅱ虚偽記載編」((共著・小谷融・鈴木広樹・平松朗・六川浩明)商事法務 平成24年1月)など。
執筆者
平松朗(ひらまつ あきら)
宝印刷株式会社執行役員。早稲田大学法学部卒業。東京国税局、大蔵省証券局、証券取引等監視委員会、公正取引委員会、金融庁総務企画局企業開示課主任会計専門官等を経て現職。
主要な著書は、「財務諸表規則逐条詳解」(共著 中央経済社 平成22年)、「連結財務諸表規則逐条詳解」(共著・中央経済社 平成23年)など。
鈴木広樹(すずき ひろき)
事業創造大学院大学准教授(企業倫理担当)。早稲田大学政治経済学部卒業。証券会社勤務等を経て現職。
主要な著書は、「株式投資に活かす適時開示」(国元書房 平成19年)、「タイムリー・ディスクロージャー(適時開示)の実務」(税務研究会 平成20年)など。
清水一(しみず はじめ)
大阪経済大学情報社会学部講師(コーポレート・ガバナンス)。神戸大学大学院経営学研究科博士後期課程修了。神戸大学博士(経営学)、高松大学経営学部講師を経て現職。
主要な著書は、「企業リスク管理の理論」(第5章担当、中央経済社 平成21年)、「経営者の年齢と企業評価:社長や取締役の若返りは企業価値の向上に役立つか」証券アナリストジャーナル2007年11月号など。
手嶋大介
宝印刷株式会社総合ディスクロージャー研究所主任研究員、公認会計士。横浜国立大学経済学部卒業。新日本有限責任監査法人から出向。