5つの視点で実務力アップ! 判断に迷う仕訳を起こせる会計術
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- 公認会計士 山岡信一郎 著
- 発行
- 2017年08月31日
- 判型
- A5判280頁
- ISBN
- 978-4-433-66427-5
- 定価
- 2,200円(本体:2,000円)
在庫なし
概要
●“暗記”では対応できない仕訳判断のアプローチが満載
●「判断に迷う仕訳」はビジネス感覚をもって考えれば起こせる!
●2017年7月公表の公開草案「収益認識に関する会計基準」の内容を反映
どの業種にも共通するような基本的な取引・ビジネスのうち、実務上仕訳を起こす際の思考方法や判断について、多くの仕訳例を用いて詳しく解説!
目次
第1章 試験には出ないが実務には出る仕訳
Ⅰ なぜ簿記は理解しているのに実務に対応できないか
Ⅱ 仕訳を起こすために必要な知識
Ⅲ 取引の多様化・複雑化
Ⅳ 経理システムがどんなに進化しても、すべての仕訳が自動で起票されるわけではない
Ⅴ 仕訳を起こす上で考えなければならないこと
第2章 [視点1]勘定科目は何が正しいか
Ⅰ 勘定科目を選択する際の思考方法 ――3つの視点から判断する
Ⅱ 開示ルールの視点 ――簿記のみでは十分に学べない
Ⅲ 税法の視点 ――経理実務と関係する様々な税法
Ⅳ 経営管理面の視点 ――集計単位としての勘定科目
第3章 [視点2]仕訳をいつ起こすか
Ⅰ 仕訳を起こす日付はいつか ――取引の発生日と仕訳日は同日でなければならないか
Ⅱ 直送取引 ――いつ売上を計上するか
Ⅲ 保守契約 ――売上認識は期間か保守を行った日か
Ⅳ 不動産取得取引 ――登記が終わって認識される?
Ⅴ 建設仮勘定から本勘定への振替え ――いつ振替えられるか
Ⅵ 水道光熱費 ――実務上、本当に発生主義で処理されているか
第4章 [視点3]どのように修正・調整するのか
Ⅰ 返品 ――前期販売の商品が当期戻ってくると当期の売上を減らす?
Ⅱ 建物解体 ――除却損が発生するのはおかしいか
Ⅲ 賞与引当金 ――実際支給額が引当計上額より少なかった場合
Ⅳ 法人税等 ――多めに未払法人税等を計上した場合
第5章 [視点4]経済的実態を表しているのか
Ⅰ 法的実態と経済的実態 ――どちらを重視するのか
Ⅱ 営業取引と営業外取引 ――「営業」とは何か
Ⅲ 有償支給取引 ――売上と仕入を計上することは経済的実態に合っているか
Ⅳ 売上・仕入と手数料 ――総額表示か純額表示か
Ⅴ 販売奨励金は売上割戻か販売促進費か ――違いはどこか
Ⅵ 交通費を含む売上 ――交通費分は売上に含めてよいのか
Ⅶ 振込手数料の販売側負担 ――手数料か売上値引か
Ⅷ 購買取引 ――モノを購入した時、資産として処理するか費用として処理するか
Ⅸ 同じ取引先に対する債権の一部未回収 ――貸倒引当金の計上か
第6章 [視点5]見積りは正しいか
Ⅰ 棚卸資産 ――滞留在庫と過剰在庫、期間と量に着目する
Ⅱ 貸倒引当金 ――過去の貸倒実績率で引き当てて本当によいのか
Ⅲ 修繕引当金 ――社内発生工数分を見込むのか
著者紹介
山岡信一郎(やまおか・しんいちろう)
公認会計士
1993年 慶應義塾大学経済学部卒業
1994年 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)入所
2007年 監査法人トーマツ(現 有限責任監査法人トーマツ)退所後、株式会社ヴェリタス・アカウンティングを設立、代表取締役社長に就任。同年、弁護士である父と山岡法律会計事務所を開業、現在に至る。
著書に、『企業会計における時価決定の実務』(共著)、『「おかしな数字」をパッと見抜く会計術』(ともに清文社)があり、「旬刊経理情報」(中央経済社)ほかにおいても執筆実績がある。