概要
様々な社会現象によって生まれる「経済効果」とは、どのようなものであるかという基礎を解説するとともに、経済効果を豊富な事例数で紹介。実際に経済効果を算出するためにどのような手順で計算を行っているかなど、経済効果分析をより身近に感じられる一冊。
目次
第1章 経済効果の基礎知識
1 経済効果とは
2 経済効果分析で大切なこと
3 イベントの経済効果の評価
4 経済効果の簡単な計算方法
第2章 観光産業の経済効果
1 新型コロナウイルス感染症の流行による旅行・観光業界への影響
2 パンダとネコの「たま駅長」の経済効果
第3章 季節の催し・年中行事の経済効果
お祭り・花火大会編
1 祇園祭と花火大会の経済効果
2 2023年の花火大会の経済効果
3 2024年の祇園祭の経済効果
4 秋祭りの経済効果 ~ぎふ信長まつり~
初詣・お花見編
5 2023年の初詣の経済効果
6 2025年の初詣の経済効果
7 2025年のお花見の経済効果
季節の催し編
8 2023年のバレンタインチョコの経済効果
9 2024年の恵方巻き等の経済効果と食品ロス
第4章 野球・マラソン・将棋の経済効果
阪神タイガース編
1 阪神タイガース優勝の経済効果
2 2023年阪神「アレ」の経済効果
3 阪神日本一の経済効果
マラソン編
4 市民マラソンの経済効果
5 2024年度の曲がり角にきた市民マラソン大会の経済効果
大谷翔平選手と佐々木朗希選手の活躍・WBC編
6 2023年WBC優勝の経済効果
7 大谷翔平選手のドジャース入団による2024年の経済効果
8 2024年の大谷翔平選手の社会的現象としての経済効果
9 佐々木朗希選手のドジャース入団の経済効果
将棋編
10 藤井聡太棋士が八冠を獲得した時の経済効果
第5章 政治・社会政策の経済効果
1 請求書電子化による経済効果
2 G7広島サミット2023の経済効果
3 2023年度のふるさと納税の経済効果
4 2025年の大阪・関西万博の経済効果
著者紹介
宮本勝浩(みやもと・かつひろ)
関西大学名誉教授・大阪府立大学名誉教授
【略歴】
1945年和歌山県生まれ。大阪大学大学院経済学研究科修士課程修了。経済学博士(神戸大学)。
現在関西大学名誉教授・大阪府立大学名誉教授。元大阪府立大学経済学部長、副学長、関西大学会計専門職大学院教授。この間インデイアナ大学、ハーバード大学客員研究員、ロシア極東商科大学、中国同済大学客員教授などで講義を担当。令和6年秋瑞宝小綬章、令和3年度和歌山市文化賞、令和元年度和歌山県文化功労賞受賞。専門は、理論経済学、経済効果分析。
著書に『移行経済の理論』(中央経済社、2004年)、『「経済効果」ってなんだろう? ─阪神、吉本、東京スカイツリーからスポーツ、イベントまで』(中央経済社、2012年)など。
日本語、英語の論文を世界で約200本発表。阪神優勝、ネコノミクス、お花見、東京オリンピック・パラリンピック、WBC優勝、大谷翔平選手など約200の経済効果分析を発表。