概要
令和6年4月から適用開始される「グローバル・ミニマム課税」の所得合算ルール(各対象年度の国際最低課税額に対する法人税)についてその要点を押さえ、導入までの経緯や制度の概要、実務上の基礎部分を解説。
目次
Ⅰ 令和5年度改正までの経緯等
1 ベップス・プロジェクトとか、グローバル・ミニマム課税って?
2 所得合算ルール(IIR)って?
Ⅱ 我が国の所得合算ルール
(各対象会計年度の国際最低課税額に対する法人税)
1 本制度の適用対象は?(特定多国籍企業グループ等)
2 課税標準の計算方法は?(国際最低課税額)
3 法人税額の計算方法は?
4 いつから適用されるの?
5 申告と納付はどうするの?
Ⅲ 特定基準法人税額に対する地方法人税
1 本制度に対応した地方法人税の対象は?
2 本制度に対応した地方法人税の課税標準・税額の計算は?
3 申告と納付はどうするの?
Ⅳ 情報提供制度
1 誰が、いつまでに、どうやって提供するの?
2 外国親会社の子会社が内国法人の場合は?(国際代表)
Ⅴ 参考資料
1 令和6年度税制改正の大綱(抜すい)
2 ザックリポイント(まとめ)
Ⅵ 参考法令
著者紹介
税理士 東辻淳次
国税庁審理室課長補佐、草津税務署副署長、東京国税局課税第一部国税訟務官、旭税務署長、大阪国税局調査第二部統括国税調査官、須磨税務署長、大阪国税局調査第二部調査総括課長、同局課税第二部次長、同部部長などを経て令和5年7月に退官、同年9月に大阪市中央区大手前にあるOMMビルにて税理士事務所を開設し、現在に至る。