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気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩

気候変動リスクと会社経営 はじめの一歩

  • 公認会計士 石王丸周夫 著
発行
2022年12月16日
判型
A5判/216頁
ISBN
978-4-433-74402-1
定価
2,200(本体:2,000円)

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概要

会社の経営を大きく左右しかねない「天気・天候・気候」について、会計の視点を交えて解説。大雨・台風など日々の天気や天候不順がもたらすリスク、昨今の気候変動による社会への具体的な影響など、広く会社経営に役立つ知識が満載。

目次

第1章 そもそも「天気」「天候」「気候」はどう違うのか

 1 「明日の天気」のことを「明日の気候」とはいわない

   ~時間スケールの違い~

 2 「千代田区の天気」のことを「千代田区の気候」とはいわない

   ~対象範囲の違い~

第2章 日々の天気と経営

    昔からある、そしてこれからもあるリスク

 1 売上高への影響

 2 原材料、売上原価への影響

 3 販管費への影響

 4 有形固定資産への影響

第3章 天気・天候に係る事例分析

 1 梅雨明けの遅れがコンビニの売上に及ぼす影響

 2 気温の推移が衣料品の売上に及ぼす影響

第4章 天候不順と経営

    異常な天気の継続がもたらす影響

 1 海外の干ばつが日本の菓子メーカーの業績に与えた影響

 2 タイの洪水が日本企業の財務に与えた影響

 3 はるか遠くの海水温度異常がもたらす影響

   ~エルニーニョ現象とラニーニャ現象~

 4 厳冬で花粉が飛ばなかったことによる「減収減益」

第5章 気候変動で激変するものは何か?

 1 資源の枯渇に気づいた人類はどう行動するか

 2 年平均気温について見落としがちなこと

 3 今世紀末の夏は毎日が猛暑日と熱帯夜に

 4 雨の降り方が極端になる

 5 それは気温の上昇だけではない

第6章 気候変動と脱炭素による社会への具体的な影響

 1 脱炭素が正義になった

 2 レジ袋有料化で昭和時代に逆戻りした買い物

 3 モノへの制約をどう補うか

 4 モノへの制約を情報で打開したシェアリングエコノミー

 5 固定費の比率が高くなるシェアビジネス

 6 損益分岐点の求め方

 7 制約を受けるモノ(炭素)から制約を受けないモノ(水素)への転換

 8 消費者の価値観の変化に翻弄される売上高

 9 環境コストの上乗せによるライフサイクルコストの上昇

 10 マテリアルフローコスト会計と二酸化炭素排出量の削減

 11 環境負荷の高い従来型産業の減損リスク

 12 座礁資産と減損会計の関係

 13 モノへの制約を突破する研究開発投資の増加

第7章 日本企業にとって気候リスクとは何か?

 1 気候に関するリスクをどう分類するか

   ~物理的リスクと移行リスク~

 2 有価証券報告書における気候関連リスクのヒット件数

 3 環境先進国のヨーロッパにハリケーンは来ない

 4 日本は自然災害リスクの高い国

著者紹介

石王丸 周夫(いしおうまる・のりお)

公認会計士。1968年生まれ。

監査法人トーマツ

(現有限責任監査法人トーマツ)を経て、2004年に石王丸公認会計士事務所開業。会計監査業務や内部監査業務を提供しているほか、実務担当者向けセミナーの講師を担当。

2007年に気象予報士登録。

主著に『図解連結決算のしくみと読み方』(中央経済社)、『経理財務担当者、士業のための 最短で導き出す分配可能額』(清文社)等がある。