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やってはいけない遺産分割

不動産の本当の価値を高めるために やってはいけない遺産分割

  • 税理士・不動産鑑定士 吉村一成 著
    弁護士・税理士 平松亜矢子 監修(民法部分)
    協力 一般社団法人 大阪府不動産コンサルティング協会
発行
2021年10月07日
判型
B5判/312頁
ISBN
978-4-433-72841-0
定価
3,080(本体:2,800円)

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概要

遺産分割に必要な民法の実務知識から、相続開始後にできる相続税軽減手法、不動産の時価と相続税評価額の関係、分割に工夫が必要な不動産、将来の売却や共有の解消などの出口戦略まで、豊富な事例と税務解説を盛り込み実践的に解説。

目次

第1編 遺産分割の概要

 第1章 遺産分割協議の当事者

  1 相続人の範囲と順位

  2 代襲相続

  3 相続人に準ずる者等

 第2章 民法の規定する相続分

  1 相続分とは何か

  2 法定相続分

  3 代襲相続分

  4 指定相続分

  5 身分が重複する場合の相続分

  6 特別受益者の相続分

  7 寄与分がある者の相続分

  8 特別寄与料

  9 (補足)平成30年民法改正の概要

 第3章 相続財産評価の時期と評価方法

  1 遺産分割の時期

  2 相続財産の評価時点

  3 相続財産の客観的評価

 第4章 遺産分割の対象となる特殊な財産

  1 借地権の財産性と名義変更料

  2 使用貸借に係る土地の財産性

  3 配偶者居住権

  4 その他の財産

  5 遺産の帰属に争いがある場合

 第5章 遺産分割の流れ

  1 遺産分割の手順

  2 遺言書と異なる内容の遺産分割

  3 遺産分割の類型

 第6章 遺産の再分割

  1 遺産分割協議の無効・取消し

  2 遺産分割のやり直し

第2編 相続税を軽減する遺産分割方法

 第1章 相続税の財産評価等に着目する方法

  1 評価単位の工夫

  2 債務の承継

 第2章 小規模宅地等の特例を活用した方法

  1 特例の概要

  2 限度面積

 第3章 配偶者の税額軽減を活用する方法

  1 配偶者の税額軽減の概要

  2 適用対象となる配偶者

 第4章 配偶者居住権を活用する方法

  1 配偶者居住権を評価する場面

  2 配偶者居住権の相続税評価

第3編 不動産の価値の把握とやってはいけない遺産分割

 第1章 不動産の価値(時価)

  1 公的土地評価

  2 不動産の価格の種類

  3 限定価格の例(1)~借地権と底地(貸宅地)~

  4 限定価格の例(2)~隣接不動産~

 第2章 取引時価と相続税評価が異なる不動産

  1 相続税評価額が取引時価を上回る可能性がある場合

  2 取引時価が相続税評価額を大きく上回る可能性がある場合

  3 分割取得後の利用にあたって注意が必要な不動産

 第3章 分割に工夫が必要な不動産

  1 やってはいけない遺産分割

  2 分筆のやり直しが必要な不動産

第4編 出口戦略

 第1章 相続又は遺贈により取得した不動産の売却と税務

  1 相続税が課税される場合

  2 居住用財産を譲渡する場合

 第2章 物納

  1 物納財産の選択

  2 借地権と貸宅地

  3 相続税の物納制度と不動産の時価

 第3章 共有の解消

  1 共有物の分割

  2 共有持分の交換

  3 信託

著者紹介

吉村一成 (よしむら かずなり)

 税理士・不動産鑑定士・芦屋大学客員教授

 同志社大学商学部卒、大阪府立大学大学院前期博士課程修了(MBA)

 国税専門官として大阪国税局に配属され、統括国税調査官(資産税担当)、評価公売専門官

 などを歴任した後、平成24年に大阪国税局を辞職し、税理士事務所、不動産鑑定事務所を

 開業

【主な著書】

 「広大地評価はこう変わる」(清文社)

 「取引相場のない株式評価の知識と株価対策のヒント」(清文社)

 「不動産評価の実践手法」(実務出版、共著)

 「小規模宅地等特例の効果的活用法」(実務出版)

 「不動産コンサル過去問題集 2020~2021年度版」(住宅新法出版、共著)

 

【監修者紹介】

平松 亜矢子 (ひらまつ あやこ)

 弁護士・税理士・元国税審判官 現在共栄法律事務所パートナー弁護士

 2001年 京都大学法学部卒業

 2002年 大阪弁護士会にて弁護士登録

 2014年から2018年 大阪国税不服審判所 国税審判官

 2018年8月 税理士登録(近畿税理士会)