概要
“Profession Journal”連載「谷口教授と学ぶ『税法の基礎理論』」を単行本化したもので、「租税法律主義」の実相を明らかにし、研究と実務の理論による架橋を目指した一冊。
目次
第1章 租税法律主義序説
第2章 租税法律主義と実質主義との相克
第3章 租税法律主義と租税回避との調和と相克
第4章 租税法律主義の基礎理論
第5章 現代国家と租税法律主義
―租税国家における「税法の世界」-
著者紹介
谷口勢津夫(たにぐち せつお)
大阪大学大学院高等司法研究科(法科大学院)教授
1956年高知県生まれ。京都大学法学部卒業、同大学大学院法学研究科博士後期課程単位修得退学。甲南大学法学部教授を経て2004年4月より現職。ほかに高等司法研究科長・大阪大学法務室長、アレクサンダー・フォン・フンボルト財団奨励研究員(For-schungsstipendiat der Alexander von Humboldt-Stiftung)・ミュンヘン大学客員研究員、日本税法学会理事長、租税法学会理事、IFA(International Fiscal Association)日本支部理事、資産評価政策学会理事、司法試験考査委員、公認会計士試験試験委員、独立行政法人造幣局契約監視委員会委員、大阪府収用委員会委員・会長、大阪府行政不服審査会委員、公益財団法人日本税務研究センター評議員・日税研究賞選考委員、公益財団法人納税協会連合会「税に関する論文」選考委員など(一部現職。ほか歴任)。
主要著書は「租税条約論」(清文社・1999年)、「租税回避論」(清文社・2014年)「租税回避研究の展開と課題〔清永敬次先生謝恩論文集〕」(共著・ミネルヴァ書房・2015年)、「税法基本講義〔第6版〕(弘文堂・2018年)、「基礎から学べる租税法〔第2版〕」(共著・弘文堂・2019年)など。