不動産評価の基礎理論と具体例 地価理論から継続賃料・工場財団等の評価まで
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- 建部好治 著
- 発行
- 2003年03月30日
- 判型
- A5判320頁
- ISBN
- 978-4-433-26962-3
- 定価
- 3,300円(本体:3,000円)
在庫なし
概要
日本経済に大きく影響する土地政策を中心に、減損会計に必要な不動産評価につき、自然・環境との調和による土地価格形成の諸要因の分析、諸制度の改革を示唆し、論述。さらに、鑑定評価において最も難易度が高い継続賃料と、一般企業用不動産の収益価格を導き出す過程の提示等、具体事例(計算式)を交え実証的に詳述。
目次
Ⅰ.はじめに
Ⅱ.経済の目的とシステム
1.経済の目的
2.土地システム
3.自然とインフラサ-ビスの下におけるシステムと市場
4.諸条件下の土地(不動産)システムと土地(不動産)市場
Ⅲ.地代と地価
1.差額地代の第Ⅰ形態
2.差額地代の第Ⅱ形態
3.絶対地代
4.独占地代
5.各地代と農林生産物価格、工業製品・商品価格および広義のサービス価格
6.擬制資本としての地価
7.開発法による地価
8.地代と地価の動態
Ⅳ.付加価値
1.付加価値とは?
2.産業資本等の循環過程と自然・インフラ・廃棄物
3.企業活動・人間生活と土地
4.付加価値の創造過程と企業活動・人間生活の循環過程
Ⅴ.信用制度
1.信用制度とその立体的構造
2.商業信用
3.銀行信用(間接金融)
4.消費者信用 (間接金融)
5.住宅信用 (間接金融)
6.「証券信用」(直接金融・間接的直接金融)
7.公信用(直接・間接金融)
8.金融機関相互信用
9.中央銀行信用
10.外国為替信用
11.人間生活と信用制度
12.信用制度の構造の動態
Ⅵ.信用市場と利子率および利回り
1.信用市場
2.利子率
3.株式・公社債等の利回り
4.土地(不動産)利回り
5.一般企業用不動産利回りおよび自己資本利回り
Ⅶ.日本型システム下の地価形成の実証と対策
1.戦後の長期的趨勢
2.戦後の長期的変動
3.異常な長期的地価形成の原因と信用システム
4.農林地の「輸入」
5.宅地の「輸出」から「輸入」への転換
6.今後の地価動向の予測と必要な対策
7.日本の大学の経済学部における土地価格論研究の欠落
Ⅷ.土地(不動産)市場と価格
1.土地(不動産)市場と価格の諸特徴
2.擬制資本としての地価と開発法による地価の諸側面
3.「基準」の評価方法
4.土地(不動産)価格の評価方法の現状
Ⅸ.土地(不動産)鑑定評価の実際
1.一般・地域(市場分析を含む)および個別分析
2.土地システムと土地価格比準表
3.用途的地域別地代と土地価格比準表
4.「収益価格比準法」と一般企業用不動産・工場財団等の収益価格
5.継続賃料
Ⅹ.土地(不動産)鑑定評価の具体例
1.継続賃料(一般的手法による各種賃料)
2.継続賃料(収益分析法による収益賃料)
3.一般企業用不動産の収益価格──メーカー
4.一般企業用不動産の収益価格──ディーラー
5.工場財団の収益価格
Ⅸ.おわりに
■付録 用途地域等による建築規制について
〔1〕建築物の用途に対する制限
〔2〕用途地域における容積率等の選択肢の拡充
〔3〕用語の定義
● 改正の概要