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独占禁止法の日本的構造

独占禁止法の日本的構造 制裁・措置の座標軸的分析

  • 郷原信郎 著
発行
2004年03月22日
判型
A5判292頁
ISBN
978-4-433-24883-3
定価
2,860(本体:2,600円)

在庫なし

概要

独占禁止法の「謎」を解明し、その正体を明らかにする画期的な書と各分野の研究者が絶賛。独禁法の制裁・措置の概要と国際比較をわかりやすく解説した上、制定史・法運用史を座標軸的に徹底分析。その中から、独禁法の制度改正をめぐる議論の混迷の根本的な原因が浮かび上がる。学部生、法科大学院生、官庁・企業関係者など独禁法に関わりを持つ者すべてにとって必読の書。

目次

第1部 独禁法の制裁・措置体系の現状と国際比較
第1章 日本の独禁法の制裁・措置
第2章 諸外国における独禁法違反行為に対する制裁制度の概要

第2部 独禁法の制裁・措置の歴史とその分析
第1章 座標軸の設定(分析の視点)
第2章 独禁法の制定史とその基本理念
第3章 戦後の経済情勢の推移と独禁法運用の歴史
第4章 制裁・措置体系の「歪み」
第5章 独禁法の歴史と制裁・措置体系の「歪み」の座標軸的分析

第3部 公共調達をめぐる談合問題
第1章 日本の談合問題の特殊性
第2章 談合に対する制裁・措置の歴史
第3章 談合問題の構造分析

第4部 独禁法の制裁・措置の在り方についての検討
第1章 独禁法の制裁・措置体系の見直しの制度設計
第2章 独禁法の刑事罰と談合罪等の適用関係
第3章 制度改正に向けての議論について
第4章 公取委の審査実務上の問題と審査体制の見直し

著者紹介

郷原信郎(ごうはら・のぶお)
1955年 島根県松江市に生れる
1977年 東京大学理学部卒業
1983年 検事任官
1990年 公正取引委員会事務局審査部付検事
1993年 東京地方検察庁検事
1998年 広島地方検察庁特別刑事部長
1999年 法務省法務総合研究所研究官
2001年 長崎地方検察庁次席検事
2003年 東京地方検察庁検事(八王子支部副部長)
2004年 法務省法務総合研究所総括研究官兼教官
(2003年9月から桐蔭横浜大学大学院特任教授を兼任)