い、1番1の隣の土地が50番ということもあります。◢第1章 不動産登記簿を読む22 5 原因及■■■日付「原因及びその日付」は、表題部に関する登記をする原因となった事柄およびその事柄が生じた年月日です。たとえば、「◯年◯月◯日地目変更」などです。「登記の日付」は、登記官が実際に登記、すなわち登記簿に記入した日であり、登記を申請した日とは違います。地番と住居表示は、異なる所在表示制度です。地番は、明治時代に地租改正のために公図(⇨Q1-21)をつくったとき、土地を特定するために、1筆ごとの土地に、順番に1番、2番……と付けた番号です。当初は、番号順に並んでいました。住所を表すために、昔は地番を利用していました。しかし上に述べたような経緯で、地番が順番に並ばなくなり、地番を使って住所を表示していては、家を探すことが難しくなりました。その後、1筆の大きな山(地番は1番とする)が宅地造成され、100区画に分割されたとしましょう。分筆の結果、1番1から1番100までの地番ができます(⇨Q1-26)。逆に、合筆が行われて、合筆された地番がなくなったりして、順番に並ばなくなってしまいました(⇨Q1-28)。このように長い間の分筆・合筆の結果、地番が順番に並ばなくなってしまその解決策として導入されたのが、住居表示制度です。住居表示は、市街地において、住所をわかりやすく表示するための制度です。従来の字あざや地番ではなく、実際の街区および建物の並び方に従い、新たにわかりやすく番号を付け Q1-19 地番■住所■違■■A 土地登記簿を調べるときは、地番で検索します。ここで問題なのは、住居表示が実施されているところでは、多くの場合、土地の地番は、日常使っている住所(住居表示)とは違っていて、住居表示では、登記簿を探し出せないことです。
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