第2節厚労省P3第5章第2節リスクアセスメントの目指すところ62 リスクアセスメントは、1980年代に欧州で多発した化学プラントなどの重大災害を防止するために考え出されたものです。その後、欧州共同体の統一規格であるEN(ヨーロピアン・スタンダード)にリスクアセスメントが加えられることにより、欧州各国に普及していきました。 わが国では、1999年(平成11年)に厚生労働省から公表された「労働安全衛生マネジメントシステムに関する指針」のなかで、リスクアセスメントが労働災害減少のための手法として位置づけられました。その後、2005年(平成17年)に労働安全衛生法が改正され、リスクアセスメントの実施が努力義務とされました。建設業では、規模の大小を問わずすべての会社がリスクアセスメントを実施することとされています。 また、2016年(平成28年)に労働安全衛生法が改正され、所定の化学物質(改正時点で640物質)については、業種、事業の規模を問わず、これらの物質を取り扱うときは、リスクアセスメントを実施することが義務づけられました。リスクアセスメントの目指すところ小建設小建設大建設リスクアセスメントはすべての建設会社で推進を!リスクアセスメントの目指すところ
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