本書は、建設業の会計に携わる経理担当者が、日常的に生じる取引の会計処理・税務処理について疑問が生じたときに、すぐに手にとって調べることができる入門書・実務書として役立つよう編集したものです。■■■■年の本書新版発刊後、建設業の会計に重要な影響を与える収益認識会計基準が適用されたことにともない、収益認識会計基準の概要から税務を含む個別論点まで第Ⅰ部第■章を中心に記載内容を見直し、充実させました。具体的には収益認識会計基準の基本原則である収益認識の■つのステップについて解説の上、完成工事高の計上方法から特定の状況または取引における取扱いや、重要性等に関する代替的な取扱い等の個別論点及び税務上の取扱いまで、ポイントを絞って網羅的に解説を行っています。また、第Ⅱ部第■章では収益認識会計基準に基づく完成工事高の計上について設例をもとに解説を行い、会計処理についてより具体的なイメージを持っていただける構成としています。本書の構成は大きく「第Ⅰ部建設業会計の基礎知識」と「第Ⅱ部勘定科目別の会計処理」に分かれています。第Ⅰ部では、建設業の会計を理解する上で必要な基礎知識について、建設業にかかる制度と開示、収益認識会計基準やJVをはじめとする会計処理と原価管理について解説しています。特に、特徴的な会計処理については、詳細な事例に基づく会計処理を明示し、読者の理解に役立つよう留意しました。第Ⅱ部では、建設業の計算書類で開示される各勘定科目について、勘定科目の概要をなるべく平易に説明しました。さらに、会計処理について豊富な事例とともに具体的な取扱いを示し、税務処理のポイントを解説しています。これらの勘定科目は、「建設業法施行規則別記様式第■■号及び第■■号の国土交通大臣の定める勘定科目の分類を定める件」を基本としつつ、実務で一般に用いらはじめに
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