人的資本経営と情報開示
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90鵜澤:御社は統合報告書の中で「SF2030 人財戦略ビジョン」を打ち出されています。御社の統合報告書は経済産業省の「人材版伊藤レポート2.0実践事例集」、金融庁のサステナビリティ情報に関する開示の好事例を取りまとめた「記述情報の開示の好事例集2021」、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の「優れた統合報告書」に選ばれるなど、各方面で高く評価されています。冨田:外部の方から高く評価いただいたことは大変ありがたいお話ではありますが、オムロンは人的資本情報開示のために「SF2030 人財戦略ビジョン」や人的指標の目標値を作ったわけではありません。純粋に自分たちの企業価値を上げていくために組織や人財はどのような貢献ができるか、という問題意識からの取り組みがずっと前から始まっており、市場の要請に応じてそれを外部開示しているにすぎないというスタンスです。鵜澤:人的資本経営を語る際に、レポートにおいても実際にお話をお聞きする機会でも常に人事視点ではなく、経営視点を強く意識されオムロン株式会社取締役 執行役員専務CHRO兼グローバル人財総務本部長冨田 雅彦 氏AdvancedCase1経営戦略部門出身ならではの問題意識から人的資本経営のフレームワークづくりへ取り組み事例1ROIC経営を基にした 独自の人的資本経営指標を 策定・運用し、企業価値向上を目指す

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