人的資本経営と情報開示
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(知的労働の源泉としての個人)(人材︓均一的な労働力)これまで戦略まず全社戦略・個別事業戦略を緻密に立てるその戦略を合理的・効率的に実行する仕組みと規定をつくる組織組織を機能させるために最適な人材配置と能力開発を行う人材これから人財パーパスやカルチャーに共感する、ポテンシャルの高い人を集める組織個々人が最も生産性とやりがいを高める仕組みと規定をつくる戦略試行錯誤しながら、新しいビジネスの創造や市場開拓を繰り返す  第 1 節 なぜ人的資本が現代の経営管理で注目されているのか  23•ヒューマンリソース出所:EY Japanピープル・アドバイザリー・サービス著、鵜澤慎一郎監修、『HRDXの教科書―デジタル時代の人事戦略』p.20を改編、(日本能率協会マネジメントセンター、2021年)•ヒューマンキャピタル  “人材が戦略を主導する。戦略が人材を指揮するのではない”(コーンフェリー&マッキンゼー『Talent Wins――人材ファーストの企業戦略』2020年) 端的にいえば事業環境変化によって、これまでのヒューマンリソース(均一的な労働⼒としての人材)からヒューマンキャピタル(知的労働の源泉としての個人、すなわち人財)へと捉え方が変化したといえます。図表2.1-1のように、かつての戦略→組織→人材という流れで経営がなされていた時代から、人財(人的資本)が最初の起点でその先に組織や戦略を作るという時代に移行したともいえます。 この流れを時代ごとの組織設計で整理すると、図表2.1-2のように図表2.1-1 「人材」から「人財」(人的資本)への転換戦略-組織-人材/人財事業環境変化によって、これまでのヒューマンリソース(均一的な労働力としての人材)からヒューマンキャピタル(知的労働の源泉としての個人)へと捉え方が変化した。1.ヒューマンリソース(人的資源)から ヒューマンキャピタル(人的資本)への転換  “最初に人を選び、その後に目標を選ぶことが時代を超えた成功法則の一つだ”(ジム・コリンズ『ビジョナリー・カンパニー 2 飛躍の法則』2001年)

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