新版 ソフトウェア会計実務Q&A
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制作活動4-2QANSWERA 1費用発生の時期研究開発活動ソフトウェア完成前ソフトウェア完成後 市場販売目的のソフトウェアの制作過程は、製造業(メーカー) における一般的な工業製品の開発の場合と同様に、大きく研究開発活動とソフトウェアの制作活動に区分されます。 市場販売目的のソフトウェアの制作過程で発生した費用のうち、研究開発に該当する部分は研究開発費として発生時に費用処理します。また研究開発終了後の制作活動において製品の制作に関して発生した費用は「ソフトウェア」等の科目で無形固定資産として資産計上します(資産計上の判断基準についてはQ 4-4参照)。 研究開発終了後に発生した製品マスターの制作費を、棚卸資産ではなく無形固定資産として処理する理由は、製品マスターは、法的権利(著作権)を有していること、それ自体が販売の対象物ではなく、機械装置等と同様にこれを利用(複写)してソフトウェアを制作すること及び原価計算により取得原価を明確にできること等があげられます。会計処理発生時に費用処理無形固定資産として資産計上無形固定資産として資産計上勘定科目研究開発費ソフトウェア仮勘定( 重要性がない場合にはソフトウェアに含めて処理)ソフトウェア1 市場販売目的のソフトウェアの概要 195ソフトウェア制作費の処理市場販売目的のソフトウェアの 制作費に関する会計処理の概要 市場販売目的のソフトウェアの制作費に関する会計処理の概要を教えてください。

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