第5版 詳解 組織再編会計Q&A
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2024年7月1日本書の初版は、2011年3月に発行され、既に13年が経過しました。初版では、主として「共通支配下の取引の会計処理」を取り扱っていましたが、その後、読者のご要望を踏まえて、組織再編会計全般を取り扱うこととし、現在に至っています。初版以来、会計基準の文言だけではわかりづらく難解といわれる組織再編の会計処理について、ポイントとなる考え方を中心に、図表や仕訳例を用いるなどして、できるだけ平易に解説することを心がけてきました。本書では、第4版で十分に記載できなかった事項をはじめ、いくつかの論点をより丁寧に記述するとともに、主として、次の見直しを行いました。・現物配当の会計処理(2024年に手当されたパーシャルスピンオフの会計処理・組織再編会計に関連する税効果会計の改正が行われるなど、税効果会計そのものの理解も重要と考えられることから、組織再編関係に関連する税効果会計を【参考】として追加したこと・第4版までの質問項目や筆者が度々相談を受ける実務上の論点を踏まえて、Q&Aの追加や関連する記載内容をより充実させたこと本書が、実務に携わる皆様にとって、少しでもお役に立てたとすれば、何よりの喜びです。本書の執筆にあたっては、公認会計士 長沼洋佑氏及び公認会計士 波多野伸治氏から各論点に関する多数のご指摘・助言をいただき、多大なご協力をいただきました。また、本書の刊行にあたっては、清文社編集部の方々の大変なご尽力をいただきました。この場を借りて厚く御礼申し上げます。を含む)に関する記載(特に株主の会計処理)を充実させたこと改訂にあたって布施 伸章

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