会社の後継者育成をめぐる7つの大罪
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・後継者はあなたほど優秀なスーパーマンではなくて良いこと創業時代、あなたが社長になった頃の会社(組織)と今の会社(組織)では、従業員も増え、会社の人財、組織、仕組みが整い、社長が一人ですべてをしなくて良い会社に成長しているはずです。・会社の所有者「株主」と経営者(社長)は別の人で良いということ自動車とその運転手に例えれば、「自動車の持ち主」が「皆さま」であって、「運転手」が「社長(後継者)」とも表現できます。今はたまたまこの二人が同じ人(皆さま)となっていますが、ある程度の年齢になれば、目も見えにくくなり、判断力や集中力も年を追うごとに低下していきます。時間の流れとそれに伴う衰えは止めることができません。そうなってしまう前に若い「運転手」に運転を教え、上達させ、上手な「運転手」となって運転を代わってもらえば良いのです。それが後継者へ経営を引き継ぐということです。・引き継ぐものは2つあるということ1つは、「株式、不動産などのお金にまつわるもの」、もう1つは、この本でお話しする「経営(目に見えない事業そのもの、会社の中味)にまつわるもの」。事業を引き継ぐためには、この2つの引き継ぎが必要です。そして、この2つを切り分けて考えることにより、選択肢が増え、後継者誕生というゴールに近づくことができるのです。iv

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