M&A 無形資産評価の実務
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●Ⅱ  無形資産評価業務1…配分金額の確定と貸借対照表114 無形資産評価実務の手続は大きく分けて2つのステップに分けられる。評価の前段階である①取得価額の確定と有形資産の時価評価、および②無形資産の識別・測定である。つまり、まず取得価額を確定し、これを有形資産に配分した後で、無形資産を評価するというプロセスを踏む。 通常、無形資産の評価作業はM&Aのプロセスにおけるクロージング日(取得日)以降に行われる。これは、無形資産の評価作業は取得価額を基準日の貸借対照表項目に配分する作業であるため、取得日以降でなければ取得価額と基準日の貸借対照表が確定できないためである。このM&A戦略策定〈M&Aプロセスのスケジュール〉秘密保持契約(CA)対象会社リストアップ・スクリーニング売り手企業へのアプローチ初期的調査基本合意(LOI、MOU)最終合意(SPA、DA)初期的評価基本合意の条件交渉詳細調査(デューディリジェンス)企業価値評価最終合意条件交渉契約書作成▼▼▼▼クロージング株式譲渡PPA減損テスト❷ 無形資産評価の作業スケジュール

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