読んでもよくわからない。こうした学生の悲鳴に真摯に応えることこそが、現代の学生のニーズに対する教員の最低限の任務ではないかと思います。こうした大学界の「教科書問題」に応えようというのが、本書を企画・出版した理由です。「税法」という非常に限られた分野ですが、真の大学改革の方向性にはマッチしているのではないか、と考えております。 本書は共著ですが、執筆にあたっては、できるだけこなれた文体で書くことを心がけてもらいました。ただ、各執筆者の自主性の尊重と監修者の不注意・怠慢から、必ずしも「読み手が主役」となっていない文体も多々あるものと思われます。こうした点については、執筆者全員の責任で、今後絶えず検討を加えていきたいと思います。 2002年5月石村耕治
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