調査事例からみた税務判断のポイントと対応策
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第13章交際費 A社は、創立10周年を迎えるに当たり、日頃の感謝もこめて、主要得意先、仕入先など約50名を招き、10周年記念パーティーをホテルで開催しました。 その際の費用は、パーティー代、記念品代など合わせて150万円でしたが、得意先などの参加者からのご祝儀が70万円ありましたので、最終的な負担額は80万円で済みました。 A社はその80万円を交際費として処理しました。調査官の指摘 会社が、接待等に要した額は150万円であり、ご祝儀として受け取った70万円は別の性格のものです。 したがって、パーティー代とご祝儀は、相殺できず150万円が交際費の金額になります。会社の言い分 交際費の金額がいくらであるかは、会社が最終的にいくら負担したかにより決められるものです。本事例の場合、会社が最終的に負担した金額は80万円ですので80万円が交際費の金額になると思います。258パーティーでご祝儀をもらった場合13-1交際費とすべき金額はいくらか(1)

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