れています。本格的に相続業務に取り組んでいく税理士事務所も増えていくでしょう。そして、一般的な税理士事務所が相続業務を事業として成り立たせるためには、現実的に他士業との協業が不可欠だというのが、この■■年余りでの筆者の結論です。そこで、他士業と相続業務を協業するにあたって知っておかなければならない知識をまとめた書籍があれば、税理士の先生方に限らず、他士業の先生方のお役にも立つのではないかと考えたのが本書を執筆したきっかけです。本書は、相続業務において士業連携をするために必要な知識として、関係する各士業法や各士業の歴史、業際問題に関する判例などの解説をはじめ、実際に連携する業務の内容や協業パターン、税理士事務所の事業としての相続業務への取り組み方など、現時点で筆者が経験したことや知りうることのすべてを記載しています。本書が相続業務に取り組む税理士の先生方、また、士業連携する他士業の先生方のお役に立てば本当にうれしく思います。最後になりますが、本書の執筆にあたっては、いつも協業していただいている数多くの弁護士・司法書士・行政書士・土地家屋調査士の先生方のご意見・ご協力をいただきました。ここに厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。そして、忙しい業務のなかで筆者に執筆の時間を与えてくださったアクセス相続事業部のメンバーに深く感謝いたします。たくさんのお力添えにより出版された本書が、相続業務について多くの士業の先生方の協業を生み、ひいては相続問題に悩む日本中のクライアントの相続問題の解決の一助になれば、筆者にとってこれほどの喜びはありません。令和■年■月税理士藤原由親
元のページ ../index.html#3