消費税申告書作成ゼミナール
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先生 メーカーから小売業者までの間にそういう事業者がはさまってると、お客さんから預った消費税が国庫に納められない。最終消費者の負担したお金がその事業者の手元に残ってしまう、という現象が起きるね。先生 納める税額を計算して申告する、というのは手間がかかるから先生 それから伊呂波くん、簡易課税による益税もあるね。益税事業者事業者国庫へ(納付)30円120円益税消費者150円(負担)事業者事業者国庫へ事務処理が面倒なのでお目こぼし簡易課税で益税が発生爽香 あら、そんなのズルいわ。どうして全部納めさせないんですか?ね。零細事業者にとっては負担になるから、お目こぼしなんだね。爽香 ふーん。先生 1,000万円の売上げなら10%で100万円  そこから立替え分の税金を引けば10万、20万の金額だからまあいいか、ってことだね。一郎 以前は売上げ3,000万円以下まで免税だったんですね。先生 そう。平成元年の導入時は3,000万円基準でスタートしたけど、消費者に益税問題への不満がたまってきて、それから事業者のほうも事務処理に慣れてきただろうからということで、平成15年度の改正で免税点が1,000万円に引き下げられたんだよ。爽香 3,000万円ってことは……何十万円も残るんだから、それはちょっと許せないわね。一郎 あ、はい、そうです。みなし仕入率ですね。爽香 なあに、それ?先生 詳しくはまた後で勉強するけど、消費税の計算で大変なのは仕入高の集計なんだね。爽香 あら。そんなの決算書を見れば分かるじゃないですか?先生 いや、そんなに簡単にはいかないね。消費税の計算でいう仕入れは、商品仕入れだけじゃないんだよ。各種経費の支払い、固定資産の購入……といろんなものが仕入れの概念に入ってくる。爽香 ふーん。7

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