移転価格の実務Q&A
4/46

のかと、かねてより考えていたからです。そこで本書では、あるQのAや解説において、他に関係するQや解説がある場合は、「☞」の記号を用い、読者が、そこにジャンプしていただけるように工夫しました。これにより、特定の事項の相互関連性を理解し、体系化をはかっていただければと思います。〇移転価格に初めて触れる方のためにも移転価格は、税の1つの分野ですが、簿記・原価計算などの会計の知識も必要です。より理解するためには、経済学、経営学、統計学などの知識に加え、対象とする産業の深い知識や知見も求められます。いわば、学際的な知識が必要です。こうしたことが、移転価格にはじめて触れるかたにとっては、高いハードに感じられる点かも知れません。そこで、できるかぎり、関係する分野や取り扱う事項の背景なども取り上げました。〇法令・通達を芋づる式に移転価格税制の各条文の理解をはかるためには、本法、該当の政令、省令と読み、通達、事務運営指針(参考事例集を含む)と横断的に見ていく必要があります。これは骨の折れる作業です。そこで、本書では、できるかぎり1つの問のなかで、一連の作業が、いわば芋づる式に完結できるよう網羅性に努めました。また、本書の巻末に、移転価格に関する法令、通達、事務運営指針が対比できる4段表を付録としてつけました。これにより、法令と通達との相互関係が一覧できることから、適宜、ご活用ください。〇謝意本書の執筆にあたっては、企画段階から初稿を書き終えるまでの1年半もの長きにわたり忍耐強くお待ちいただき、その後も、ご支援を頂戴し、

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る