移転価格の実務Q&A
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Ⅱ取引単位移転価格は、本来、価格を問題視するものです。しかし、今日の取扱いでは、一定の率により問題の有無を検討するケースが主流といえます。一定の率の算定を行う場合には、数種の製品群などを1つの取引単位として捉えて検討することが多く、どのような取引単位を採用するかによって、「Ⅵ」であつかう切出損益計算にも影響します。仮に、誤った取引単位を選択すれば、本来ならゴールに辿り着けたであろう道を、スタートの段階から誤ることになってしまい、結局、その後の作業が水泡に帰してしまいかねないのです。それだけに、取引単位の検討は重要なテーマといえるのです。

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