「収益店舗」所有の極意
4/22
(3)パートやマンションに関し、紹介できる物件がかなり減少してきました。それは収益性の悪化、空室率の増加、空室期間の長さ等々の問題が顕在化してきたからです。ちょうどそのころ、『出口からみる収益不動産投資』に記した、和合実の最終形である「店舗」に目を向けようと思い至りました。私もこのころ、銀行から店舗物件の購入にも融資を受けられる状態になっていました。店舗を購入したいと思って約10年目です。私がここで言うところの店舗とは、1敷地1テナントの収益店舗のことです。例えば、ロードサイドの敷地500坪に建つコンビニ店舗のようなもので、入居しているコンビニが退店したら、賃料は入ってきません。ですから、退店リスクの取れる人にしか銀行は融資をしないのです。すなわち、賃料が入ってこなくとも、他の所得で返済が確実にできる人のみに融資をするということです。アパート・マンションですと、仮に10室あるなら、10室同時に退去が起こるということはないと考えられていますから、銀行も空室率を想定して融資をします。そのため、一定以上の年収のあるサラリーマンが初めて購入するアパート・マンションの融資には積極的な銀行も多いのですが、店舗は賃料がゼロ百になりますから、融資がネックとなって買いたくても買えない人が多いのです。私もその一人でしたが、やっと私に対する与信も上がり、店舗融資への道が拓けたのです。そのため、店舗をまず自分が買って、実践してから、その上で顧客にもいい物件があれば積極的に紹介していこうと思った
元のページ