中小建設業のための“管理会計”読本

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ほどカン（推定）が鋭くなるカードゲームや麻雀が、このケースに当るのではないでしょうか（イカサマが無いことを前提に）。　さて、ここでクイズです。『3つの扉のうち1つだけに賞品が入っています。回答者はそれを当てたら賞品がもらえます。ただし扉は次のように、2段階で選ぶことができます。まず回答者は3つの扉からどれか1つを選びます。次に正解を知っている司会者が、残り2つの扉から、賞品の入っていない扉を1つだけ開きます。その後、回答者は扉を1回選び直すことができます。さて、初めに選んだ扉のままがよいか、司会者が開いた残りの扉に取り替える方がよいか、どちらの扉が当たる確率が高いでしょうか？』　これは条件付きの確率（事後確率）を考えるクイズとして有名な『モンティ・ホール問題』といいます。皆さん、ご自身で考えてみて下さい。　これらの「ｂ熟慮すれば、結果が確率的に推定できるケース」では、データを分析したり、豊富な経験を積んで得られる鋭い洞察力を活かすことで、よりよい意思決定が可能となる場合があります。114◆第１部　建設業に役立つ管理会計の基礎知識