中小建設業のための“管理会計”読本
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【マネジメント・コントロール・システムの基本的メカニズム】上位マネジャー目標付与権限委譲資源配分業績評価下位マネジャー実行計画実行評価報酬目的達成請負動機づけ 上の図の「上位マネジャー」は社長のような経営者、「下位マネジャー」はマネジャーのような管理者となります。経営者は目標を管理者に付与し、管理者は目標達成を請け負います。経営者としては目標を達成するために必要な権限と経営資源配分を行います。これを活用して管理者は経営活動を行うことになります。そのプロセスがマネジメント・コントロール・プロセスです。あらかじめ決めておいた期間が過ぎたところで目標が達成されたかどうか、業績を測定し評価を行います。管理者にとっては、評価され、それが何かしらの報酬につながっていることで、目標達成に対する動機づけが働くということです。つまりマネジメント・コントロール・システムは、管理者も目標達成に動機づけられていることになります。 マネジメント・コントロール・プロセスは通常1年が想定されますが、最近では半期という企業もあります。またプロジェクトで動いている建設業の場合にはプロジェクト終了までの期間を前提としていることもあります。長期プロジェクトの場合も1年あるいは半年に一度評価を行うことが多いのですが、それは、プロジェクトの進行状況を把握するためにも必要なこととなります。50◆第1部 建設業に役立つ管理会計の基礎知識

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