実務対応 病院会計
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営環境の変化及び各病院の開設主体ごとの会計基準等の改定を踏まえ、より実務に即した会計処理例を紹介し、病院会計に携わる全ての実務家の方々にご利用いただける内容の解説書となっています。また、病院会計の基本的知識や特有の論点を紹介しているため、病院に対する会計監査や会計指導に携わる会計専門家の方々に対しての参考書としてもご利用いただける内容となっています。さらに本書は、今般の医療法改正で規定された医療法人制度改革にも対応した内容となっており、「医療法人会計基準」特有の論点も紹介しています。すなわち、平成27年の医療法改正を受け、平成28年に「医療法人会計基準」が厚生労働省令として公布され、一定規模以上の医療法人にその適用が義務付けられました。医療法人会計基準の制定により、開設主体別の会計基準が出揃い、病院を取り巻く利害関係者に対する情報提供環境は整備されたといえます。一方で、各会計基準の相違は残ったままであるため、開設主体が異なる病院間の比較分析については、なお病院会計準則が有効と考えられます。本書は、病院会計準則に基づく会計処理、医療法人会計基準に基づく会計処理、それぞれの解説をしつつ、病院会計準則から医療法人会計基準の相違点、組み換え方法等も解説しています。この解説書が、病院会計に携わる経理業務担当者、病院運営を担う経営者、病院監査や経営指導に携わる会計専門家等全ての実務家の会計手引書として利用していただくことを目的としており、いささかでも病院経営の一助となれば幸いです。 2017年3月有限責任監査法人トーマツヘルスケア インダストリー リーダー和田 頼知

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