社会福祉法人の法務・財務はこう変わる

15/20

第3章　財務はこう変わる124の識別と評価」）。2内部統制の構成要素ここからは、内部統制の基本的要素と具体的なモデル実施例を見ていきます。⑴　統制環境統制環境とは、組織の気風を決定し、統制に対する組織内のすべての者の意識に影響を与えるとともに、他の基本的要素の基礎をなし、リスクの評価と対応、統制活動、情報と伝達、モニタリング及びITへの対応に影響を及ぼす基盤をいいます。統制環境は、他の基本的要素の前提となるとともに、他の基本的要素に影響を与える最も重要な基本的要素といえます。〈一般的な統制環境の例〉①　誠実性および倫理観②　経営者の意向および姿勢③　経営方針および経営戦略④　理事会および監事の有する機能⑤　組織構造および慣行⑥　権限および職責⑦　人的資源に対する方針と管理具体例理事長は、社会福祉法人の基本的な理念や目的に沿った倫理的価値観を確立するとともに、倫理規程・行動指針等を作成・配布し役職員への浸透に努める。

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です