小規模社会福祉法人の法人運営と財務管理
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 (ⅲ)決算処理 1 計算書類(貸借対照表・収支計算書)及び附属明細書並びに財産目録は適正に作成されているか。 (会計基準、経理規程に基づき適切に行われたか。) (表示に関して、研究報告第26号により検討したか。) (科目、決算額に関して、日税連チェックリストにより検討したか。)社会福祉法人の会計においては、財務三表の整合性が最も重要です。他の会計基準にはない仕組みのため、法人全体、拠点区分のいずれにおいても、整合性がとれていることが必要です。(資金)資金残高が貸借対照表(B/S)と資金収支計算書(C/F)と一致していることを必ず確認して下さい。   C/F:資金残高=B/S流動資産−流動負債   (引当金、棚卸資産(貯蔵品以外)、1年基準により振替られたものを除く)(繰越差額)事業活動計算書(P/L)末尾の次期繰越活動増減差額は、貸借対照表(B/S)資本の部の次期繰越活動増減差額と一致していることを確認して下さい。〈財務三表の整合性〉流動資産固定資産流動負債B/SP/L純資産(繰越差額)固定負債収益C/F支出当期末資金収入利益(繰越差額)費用会計処理における仕訳入力処理は、以下のパターンに分類されます。支出取引を例示しますが、収入取引のパターンも同様に4パターンに分類されます。1493 チェック内容

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