歯科医院のマネジメント読本
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36また、小口現金の残高が少なくなったら、補充する必要があります。月に1度締めて補充する方法や、残高が一定額を切った時に補充する方法など、こちらも自院に適したやり方で行ってください。(3)医薬品・診療材料の仕入れ、技工委託のフローとルールこれらの発注は院長が直接業者とやり取りすることが多いと考えられます。商品は納品書と一緒に納品されますので、必ず現物と納品書に記載された商品名や数量が一致しているかを確認してください。また、技工物については指示書、印象、模型などに基づいて作成された技工物が納品されますが、デリケートなものですから不具合や破損等のチェックが必要です。納品書は業者ごとに区分してファイリングしておくとよいでしょう。そして、請求締日には請求書が発行されます。業者によって締日が異なると管理も煩雑になりますので締日は一律にすることがポイントです。2.月々の業務について(1)入金についての業務日々行う一部負担金の算定業務をもとに、1か月分のレセプト(診療報酬明細書)の作成を行います。作成にあたっては、その内容が正しく入力できているかどうか、漏れがないか、整合性がとれているかを見直す「レセプト点検」を実施します。そして、そのレセプトを支払基金、国保連合会を通じて各保険者に提出するとレセプトの審査が行われ、提出月の翌月に指定の口座に入金されます。審査において資格や記載に間違いがある場合にはレセプトが返戻され、後日訂正したレセプトを再請求することになります。また、保険診療として認められないと判断された場合には、減点となり通知が届きます。審査結果に納得がいかない場合には再審請求をすることもできますが、時間がかかるだけで結論が変わらないこともしばしばです。レセプトの点検と請求額、入金額のチェックは経営上必要ですので、必ず実施するようにしましょう。また、自由診療収入に関しては、窓口収入のほか、カード決済、デンタルローンなどさまざまな入金形態があります。それらは後日入金されますので、入金管理と残高確認も毎月欠かすことのできない業務となります。

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