歯科医院のマネジメント読本
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34患者が歯科医院を訪れ、歯科医師はその患者を診察して治療します。受付ではレセプトコンピューターなどから計算された金額を患者に請求し、一部負担金の支払を受けます。このような日々の診療行為による収入が歯科医院の経営の基礎になります。一方で、その収入を得るためには色々な経費も必要になってきます。これらを正確に管理し、把握することで、歯科医院の経営状態が明らかになり、経営判断が容易になります。この節では、日々の収入と経費がどのような流れで決算へと進んでいくのか、ポイントとなる点はどこにあるのかを解説していきます。1.毎日の業務について(1)窓口でのお金の流れ歯科医院のお金の流れを考えた場合、直接患者と現金のやり取りを行う窓口(受付)での業務はとても重要です。流れは図表21を参考にしてください。重要なポイントは、レセコン(電子カルテ)の日計やレジスターの集計、実際の現金が毎日一致していることです。一致しないときは原因を調べます。その場合、単純なミスとしてのお釣りの間違いや入力ミス、管理の不備による診療代金の未収、保険種別の変更による返金などが考えられます。特に未収や返金については日付、患者名、金額などを記載した管理表を作成しておくといいでしょう。 3時系列でつかむお金の流れ(1日、1か月、1年)
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