間違わない!事業承継Q&A
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114第3章 “財産”を円満に引き継ぐQ3-13 承継をスムーズにする方法とは事業承継を行うにあたり、承継をスムーズにする方法にはどのようなものがありますか。A承継をスムーズにする方法として、「親族に引き継ぐ場合」、「自社の従業員に引き継ぐ場合」、「まったくの他人に引き継ぐ場合」と分けて考えます。自社株の納税猶予、組織再編、MBO、M&Aなどの方法が考えられます。解 説 上記Q3-6で「親族に引き継ぐ場合」と「自社の従業員へ引き継ぐ場合」のお話をしました。本問では、方法論の具体的な話をしていきたいと思います。また、その方法論の中で税務上問題になるところを中心に進めていきます。1親族に引き継ぐ場合 (1)自社株の納税猶予 自社株の納税猶予とはどのような制度なのでしょうか。簡単に言うと、経営者が自社株を保有したまま亡くなった場合(相続が発生した場合)、その自社株の8割に対応する相続税の納税が猶予される制度です(ただし、最大2/3まで)。また、相続だけでなく贈与の場合もほぼ同じような制度があります(図表3-12参照)。 (2)組織再編 例えば、親として自分の子どもに事業を継がせたいと思っていたとします。子どもが何人かいて、子ども自身も事業を継ぎたいと考えている場
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