会計事務所クラウド化マニュアル
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第6章 顧問先のクラウド化287(2)「既存のサービスは変えてはいけない」が原則筆者の失敗の経験も含めて、最初にお伝えしておきたいのが、既存のサービスは基本的に会計事務所から変えてはいけないということです。顧問先へのクラウドツール等を導入してもらう話であるにも関わらず、身も蓋もないような話ですが、顧問先のニーズは様々です。例えば、ある顧問先に毎月往訪し、紙の試算表を持参して説明しに行っていたとします。ところが、会計事務所でクラウド化に取り組み始めたことから、毎月の往訪をオンラインミーティングに切り替え、あるいは、往訪での説明をタブレット端末で行うとします。そうすると、顧問先からはおそらく、クレームが入るはずです。いくら、「オンラインミーティングだと、場所に制約されませんから便利です」とか「資料をデジタル化するため、紙の資料よりもかさばりません。紛失のリスクが少なくなりますから」と言ってみたところで、それは会計事務所都合の目線であって、顧問先の都合ではないはずです。しかし実際には、そこを履き違えて顧問先が望んでもいないクラウド化を強要しがちです。筆者もクラウド会計ソフトを使用してはじめてすぐの頃は、別のインストール型の会計ソフトを使っていたお客様を半ば強引に説得し、クラウド

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