会計事務所クラウド化マニュアル
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14ければ、新しいことには挑戦したくはありません。「会計帳簿を自動作成できること」は、そもそも、会計帳簿の作成が業務のメインではない顧問先担当にとっては、メリットは感じにくいはずです。また顧問先担当が会計ソフトを操作するのは、会計帳簿のチェックや顧問先のニーズに合わせて会計ソフトのデータを表計算ソフトなどにエクスポートしたり、詳細な内訳書を作成するなど使い慣れた会計ソフトのかゆいところに手が届く機能を重宝しているはずです。そうすると顧問先担当にとっては使い慣れていないクラウド会計ソフトのメリットは感じにくくかつデメリットばかりが目立つわけです。(2)クラウド会計ソフトの使い方が間違っているもう1つの理由は、帳簿作成スタッフが自身の業務負担を軽減したいという前のめりの姿勢であっても、実際にクラウド会計ソフトを使ってみると、従来の使い慣れた会計ソフトの方が使いやすく感じてしまうということです。結果、クラウド会計ソフトが使われないこととなります。筆者はこの理由について、鉄砲と刀の違いを例に、従来のインストール型の会計ソフトとクラウド会計ソフトを使用した会計帳簿の作成では、アプローチが異なると伝えています。

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