12そうすると、多くの場合こう答えが返ってきます。あらかじめ断言しておきますが、クラウド会計ソフトを使うメリットが「会計帳簿の自動作成」だけ、あるいはこれが一番のメリットだと考えている時点で、【会計事務所のクラウド化】、つまり会計事務所の業務の効率化は進みません。視点を変えて考えてみましょう。そもそも会計帳簿の自動作成でメリットを受けるのは誰でしょうか。会計事務所である程度以上の規模になると、一般的な組織体制は「所長」以下、顧問先を担当する勤務税理士や科目合格者（以下、「顧問先担当」）、そして顧問先担当の補助的な業務として会計帳簿などを作成するスタッフ（以下、「帳簿作成スタッフ」）に分類できます。※このほかに総務関係のメンバーなどもいるかと思いますが、会計実務には直接携わらないので本書の説明上は割愛します。
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