EXCEL活用術
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1.会計データにエクセルを使わないのは“もったいない”税理士、会計士、経理担当者を含め、みなさんは会計データという、ものすごく価値のあるものを扱っています。日々、会計数値を使って仕事をしていると気づきにくいのですが、会計データに簡単にアクセスできるというのは、とんでもない特権なのです。私は、いまでこそ税理士をしていますが、税理士になる前は一般の企業の情報システム部門で8年間働いていました。だから、その凄さがわかります。みなさんが思っている以上に、データ自体の価値がとても高いんです。一方で、データそのものに価値があるゆえ、あまり加工していない状態、会計ソフトから出力される帳票類(試算表や前期比較表など)を、そのまま説明資料や分析資料として使うこともできてしまいます。もちろん、試算表を示すだけでも十分に意味があることなのですが、それだけではちょっと“もったいない”んです。イメージとしては、素材の良さだけで勝負している料理のような感じでしょうか。素材がいいので、手をあまり加えなくても、十分美味しい(利用価値が高い)のですが、少し手を加えて調理したら、また違った美味しさ(いろんな価値)が引き出せるのに、といった感じです。その調理方法として最適なのが「エクセル」だと思っています。詳しい内容は本文でお伝えしていきますが、「エクセル」ほど都合のいいツールは他にはないと思います。「エクセル」はご存じのように、どんなパソコンにも入っている標準的なソフトです。気軽に使えるソフトでありながら、優れた機能もたくさん搭載されています。そして何より、会計データ(数値)との相性がメチャクチャいいので、データを自分なりに加工できるところが一番のポイントです。はじめに

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