税理士事務所 7つの経営戦略
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207第6章特化型事務所特化型事務所は、大きく分けて業務特化型事務所と、業種特化型事務所の2種類があります。それぞれポイントとなる点が少しずつ異なってきます。1業務特化型業務特化型は、ある一定の業務にのみ絞り集客からサービス提供まで行うモデルです。絞るターゲットの特徴としては、以前からある市場もあれば税法の改正や社会情勢によって急激に伸びる市場もあるということです。例えば高齢化によって、相続マーケットや事業承継マーケットが急激に伸びました。また、相続税の改正が広くメディアで取り上げられたことも追い風となりました。他にも、国際化によって、国際税務の市場も伸びています。日本企業の海外進出支援だけでなく、現在では海外企業の日本進出を専門に扱う事務所、さらには「ある国の企業の日本進出支援」といった非常に狭い分野を専門に扱う事務所もあります。ピーター・ドラッカーもいっているように、市場への参入が早すぎるとターゲットが育っておらずコストがかかりすぎてしまいますから、まずは小さくテストマーケティングをする必要があります。ネットを上手に活用すれば可能です。ただし、しっかりしたホームページを準備しておくことが必須条件です。解 説

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