税理士事務所 7つの経営戦略
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87第2章付加価値型事務所たとしても、選択肢を示すことはできても、最終的な決断を下しリスクをとるのは経営者であるということです。ここを間違えてしまうと、「税理士の先生がいったとおりにして失敗したのだから、責任は税理士にある!」と裁判になる場合もあります。確かに付加価値型では、お客様との関係性が強固になるため「お客様の悩みは自分の悩み」として一緒には悩むこともあります。また、その問題に対して、自らの経験や知識から、ヒントや選択肢を与えることが、サービスの本質です。しかしながら、決断と責任は経営者にあることは明確に伝えることが必要です。そして、「付加価値」とは顧客の過去ではなく、現在から未来についてアドバイスをし、顧客の抱える悩みを解決することです。インタビューで挙がった「未来会計」は、これを実践するものです。イメージとしては上記のようになります。「付加価値」の6割以上がこの「顧客の過去ではなく、現在から未来についてアドバイスし、顧客の抱える悩みを解決すること」にあたると考えてよいでしょう(残りは、人脈や孤独な経営者に共感し安心を与えることがあてはまり時間軸低価格付加価値現在過去未来記帳代行や決算申告、税務相談など過去の集計を中心とした最低限のサービスを提供予実管理や資金繰りなど未来を見据えた税務アドバイスや経営の課題をトータルで解決

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