税理士事務所 7つの経営戦略
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39第1章低価格型事務所できるだけでなく、自動学習機能がついており一度覚えた仕訳は次から自動で会計データに反映されます。クラウド会計の普及によって自計化の負担も減ってきたことから、企業側への自計化の促進もスムーズになります。月次訪問では、年商5千万円未満の企業は、毎月訪問をしても特に話すことがなくなっていきます。社長が現場に出ていることも多く、せっかく忙しい時間を割いているにも関わらず、世間話をして帰ることも多くあるのではないでしょうか。それであれば、訪問回数を減らし、その分、価格を下げれば、お客様はそこに「価値」を見出してくれます。税理士事務所のなかには、価格を下げられると困るので毎月訪問するようにしているという事務所もありますが、高額でお客様が求めていないサービスを提供していては遅かれ早かれ解約されることとなります。さらに、月次訪問の移動時間は大きなコストの1つです。お客様のほうから事務所に来てもらう来所型にすれば、このコストを抑えることが可能です。こうして、税理士事務所が従来最も時間をかけていた「記帳代行」と「月次訪問」を削ることで価格は大幅に抑えることができるようになります。では、それでもお客様がお願いしたいと思うことは何なのか? 「記帳代行」や「月次訪問」よりもやってほしいと思っていることは何なのかが重要です。それが先に挙げた「税務相談」と

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