税理士事務所 7つの経営戦略
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37第1章低価格型事務所低価格型は、単に価格を下げれば成り立つというものではありません。これまで3万円だった料金を1万円にしてしまえば、3倍の量の業務を行わなければならず、それに伴いコストは増大します。そのため、低価格型の導入を成功に導くには、単に価格を下げるのではなく、税理士事務所の概念を大きく覆す必要があります。これまで税理士事務所の主となる業務であった「記帳代行」と「月次訪問」を捨て、そこに「サービス業の視点」を取り入れることが低価格型の本質です。1抑えておくべき3つのポイント1 事前に「やること」と「やらないこと」を明確に事前に「やること」と「やらない」ことを決めておかないと、価格は安いにも関わらず顧問先からの要望が増え業務に忙殺されるようになります。そして顧問先は増えても、利益が出ないためにスタッフを増やせない状況になります。すると現在のスタッフの負担が大きくなり、労働環境は低下します。スタッフの定着率は下がり、サービスの質は低下し、顧問先も離れてしまいます。一度このスパイラルにはまると、抜け出すことはかなり難しくなります。「やること」と「やらないこと」を決める際には、ターゲットを明確にするところか解 説

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