税理士損害賠償請求事例にみる事故原因と予防策
41/48

に関連する定期刊行物の記事等から、主な税制改正項目については把握しておくべきである。その際、関与先ごとに改正による影響がないかどうかを確認したい。主な税制改正事項については事前に説明を行う主な税制改正項目は事前に説明を行う。特に納税者にとって有利な新設税制で、事前に届出書等の提出が要件となっているものに関しては、一通り説明を行った上で依頼者が適切な判断を行えるようにすべきである。文章等による証拠を残す十分な説明を行った場合でも、依頼者から説明を受けていないとして、損害賠償請求される場合もある。そこで、将来紛争になった場合に、必要な説明を行ったことを証明できるように、メール、FAX等文章による証拠を残しておくことが重要である。国税庁チェックシートの活用資産税の特例は特に適用要件が複雑であることから、国税庁のホームページに以下のような様々なチェックシートが設けられている。これらのチェックシートを記入することにより、事前に適用の有無や、提出書類の確認などができるため、可能な限り依頼者に記入してもらい、適用の有無や、特例の説明に活用したい。贈与税の配偶者控除の特例のチェックシート相続時精算課税を選択する場合のチェックシート住宅取得等資金の非課税のチェックシート固定資産(土地や建物など)を交換した場合の特例チェックシート収用等により土地などが買い取られた場合の5,000万円特別控除の特例456贈与税の配偶者控除の特例のチェックシート相続時精算課税を選択する場合のチェックシート住宅取得等資金の非課税のチェックシート固定資産(土地や建物など)を交換した場合の特例チェックシート収用等により土地などが買い取られた場合の5,000万円特別控除の特例387第8章 未然防止策

元のページ 

page 41

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です