調査において、7割を超える法人で税務の非違が指摘されている状況から、税務自主監査が適正申告、税務におけるコンプライアンス維持向上の手段として今後ますます重要になってくると考えられます。こうした状況に少しでも役に立てればという思いで本書の筆を執りました。顧問税理士としては、会社に耳障りなことは指摘しにくいところではありますが、意図的な税の逸脱はもちろんのこと、単純なミスであっても指摘して是正してもらうことは、長い目でみれば会社にとって有益であることは疑いなく、実地調査を受けてこのような取組みが目に止まれば、会社の税務コンプライアンスに対する国税当局の評価も向上することはいうまでもありません。まずは日頃の会計処理の見直しと把握に努め、税務申告に当たり確認を要する事項のチェックと誤りやすい留意点について、しっかりとおさえておきましょう。5求められる適正申告と税務自主監査第2節
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