海外財産・海外居住者をめぐる相続税の実務
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第5節/相続税申告書の記入例77 この節では、一般的な日本の相続税申告書の記載例を解説していくとともに、海外財産の記載例を解説していきます。▶▶▶1概 要 まず相続税の基礎となる財産(「課税財産」といいます)及び被相続人の債務等について、第9表から第15表を作成します。なお、土地や取引相場のない株式の評価にあたり課税財産の評価が必要なものについては、「土地及び土地の上に存する権利の評価明細書」、「取引相場のない株式(出資)の評価明細書」等を最初に作成しておきます。 その次に課税価格の合計額及び相続税の総額を計算するため、第1表、第2表を作成します。通常の会計ソフトでは、相続人の基本情報を入れることで相続税の総額を自動計算するケースがほとんどです。 最後に税額控除の額を計算するため、第4表から第8表までを作成し、第1表に税額控除額を転記し各人の納付すべき相続税額を算定します。 この順序を図にしますと、次のとおりとなります。(出所) 国税庁ホームページ第5節相続税申告書の記入例

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