歯科医院の上手なたたみ方・引き継ぎ方
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はじめに 厚生労働省発表の「医師・歯科医師・薬剤師調査の概況」によると、歯科医院における歯科医師の平均年齢は、平成26年時点で52.2歳となっています。また、歯科医師のうちに占める50歳以上の割合は半数以上となっており、その世代の多くの歯科医師が引退へ向けて、歯科医院の将来をどのようにするべきか、悩みを抱えています。さらに、歯科医師が過剰といわれている現在、1日に3件ほどの歯科医院が閉院をしているという状況にあります。こうした中、引退に向けた自身の歯科医院の方向性について考える必要があります。 歯科医院の閉院や事業承継は、歯科医院の院長にとって例外なく訪れるライフイベントであり、避けては通れない道です。今まで地域に根付き患者のために行ってきた診療をどのようにして終わらせるのか、または引き継いでいくのか。患者や次世代の歯科医師、そして家族のためにも、院長自身がハッピーリタイアを見据えた経営を行っていかなければなりません。いずれにしても、早い段階での検討・対策が必須となります。しかし、歯科医院の診療や経営に集中してきた院長は、閉院や事業承継といっても、何から手を付けてよいのかもわからないという方が多いのではないでしょうか。 本書では、このような閉院や事業承継に向けて何をどのように行っていくべきか、その手順やポイントを解説しております。さらに、相続に関連する論点についても、後継者である歯科医師の子とそれ以外の子がいるような場合にどのように遺産分割を行っていくのかなど、実例を交えながら
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