Q&A 事業承継をめぐる非上場株式の評価と相続対策
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Ⅱ――自社株対策編390       会社分割の具体例 当社は、複数の事業を一つの法人で営んでおり、すべての株式を社長である私が所有しています。この度次世代への株式の承継にあたって、各事業の承継先を次のように整理したいと考えていますが、具体的に引き継ぐにはどのような方法があるでしょうか。・A事業……長男に承継・B事業……次男に承継・C事業……長男・次男共同で承継   〈具体例①〉 非上場会社においては、事業を承継する者が株式を承継することが望ましいと考えられています。したがって、事業別に法人を分割して、それぞれの引き継ぐ事業を行う法人の株式を長男と次男に承継していくこととなります。まず、A事業を甲社、B事業を乙社、C事業を丙社で営むように各事業別に会社を分割します。そして、甲社株式を長男へ、乙社株式を次男へ承継し、C事業のように、今後共同で進めていく事業や、現状では承継先を特定できない事業などは、甲社・乙社共同で支配する丙社で営み、その後の状況によって再度再編等を行い、甲社又は乙社に承継させるとよいでしょう。QⅡ―AStep1➡C事業を分社型分割し丙社を設立するStep2➡B事業と丙社株式の50%を分割型分割し乙社を設立する甲社(ABC事業)B事業C事業現経営者丙社株式50%丙社分割新設乙社分割新設分社型分割Step1分割型分割Step2

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