Q&A 事業承継をめぐる非上場株式の評価と相続対策
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3182 譲 渡       譲渡による効果 譲渡による対策の目的と効果を説明してください。    《目的と効果》1 評価額固定効果 譲渡による対策の効果は「評価額の固定」・「株数の減少」と「自社株の現金化」です。自社株の上昇が将来予想される場合、現時点で譲渡することによって評価の上昇をストップできます。これが、評価額固定効果です。2 自社株の現金化 贈与は取得者側(受贈者)に贈与税負担以外の資金負担が生じません。これに対し、譲渡は取得者側に買取代金の負担が生じるとともに、譲渡者側においても代金が入金となります。したがって、譲渡者側の当面の財産評価額は譲渡税相当額の減少以外に変化がありません。すなわち、自社株の現金化が生じるわけです。QⅡ―❹A目的適合性株式対策による効果評価額への影響△譲渡単価による現在評価での固定効果株数減少◎株数を減らす基本的手法納税資金◎自社株の現金化譲渡の実行株価上昇=財産評価の上昇譲渡代金の取得=財産評価額の固定自社株現金化

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