消費税軽減税率のポイント
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50 消費税のなかに今般軽減税率が導入されるとのことですが、どのようなものなのでしょうか。消費税の軽減税率とは、現在8%の標準税率が適用されている税率構造に、平成29年4月からそれが10%に引き上げられることを機に、新たに標準税率よりも低い税率8%が加えられますが、当該低い方の税率(8%)のことを指します。A1消費税の税率構造 現在の消費税の税率構造は、以下のようになっています(消法29)。消費税の税率構造(取引形態別)課税取引非課税取引免税取引課税対象外取引国内取引輸入取引国内取引輸入取引国内取引国内取引国外取引8%8%――0%――(注) 地方消費税(8%のうちの1.7%部分)を含む。 要するに、現行消費税法において、課税取引(免税取引を含む)に対して適用される税率は8%または0%だけというわけです。このうち、0%が適用される免税取引は、輸出または輸出類似取引(合わせて「輸出取引等」と呼ぶ)のみであり、対象が限定されています(消法7、輸出取引に対する免税であるため「輸出免税」と呼ばれる)。それ以外の課税取引は、国内取引・輸入取引を問わず税率8%が適用されています。軽減税率とは?Q2-1解説

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